宮島を一日歩くなら、嚴島神社だけを見て帰るより、海辺から寺へ、森へ、そして弥山まで高さを変えながら歩くと、この島の印象は大きく変わります。
このモデルコースでは、宮島桟橋から御笠浜と嚴島神社へ向かい、大聖院、紅葉谷公園を経て宮島ロープウエーで弥山へ。山を下りたあとは表参道商店街と千畳閣を歩き、最後にもう一度海辺へ戻ります。
情報確認:2026年9月21日。拝観時間・ロープウエー運行時間・料金・予約条件は変更される場合があります。旅行前に公式情報をご確認ください。

宮島を歩く1日モデルコース|海から弥山へ
宮島観光協会の1日観光コースでは、宮島桟橋から嚴島神社、大聖院、紅葉谷公園、宮島ロープウエー、弥山、五重塔・千畳閣をつなぐ流れが紹介されています。2026年9月現在は五重塔が工事中のため、Travel Paletteでは千畳閣を午後の立ち寄り先として組みます。
Travel Paletteではこの流れを土台に、山へ上がる時間を午前中に寄せます。宮島ロープウエーは上り9:00〜16:00、下り最終16:30。弥山山頂までは獅子岩駅からさらに片道約30分歩くため、午後遅くから山へ向かうより、余裕を持って動く方が安心です。
宮島を歩く旅マップ

8:00|宮島桟橋から歩き始める
フェリーを降りたら宮島桟橋からスタート。まだ人が増えきらない朝の時間に、海沿いを嚴島神社の方向へ歩きます。
宮島は観光地として有名ですが、島に着いた瞬間から山が近い。海の向こうに大鳥居を見るだけでなく、これから歩く弥山まで視線を上げておくと、一日の距離感が少し見えてきます。
8:15|御笠浜と大鳥居。まず海辺の宮島を見る
嚴島神社へ入る前に御笠浜へ。大鳥居と社殿、背後の山がひとつの景色に収まります。潮位によって見え方が大きく変わる場所なので、「海に浮かぶ姿」を前提にせず、その日の潮の状態ごと楽しむのがおすすめです。
8:30|嚴島神社。海の上を歩く
宮島の中心となる嚴島神社へ。観光協会案内では開門・閉門は6:30〜18:00を基本とし、季節によって異なります。昇殿料は大人300円、高校生200円、小・中学生100円です。
回廊を歩いていると、建物を「見る」というより、海と社殿の間を移動している感覚になります。潮が満ちている日も、引いている日も、社殿の高さと海面の関係に目を向けると宮島らしさが残ります。
9:15|大聖院。海辺から山の寺へ
嚴島神社から歩いて大聖院へ。境内参拝時間は8:00〜17:00で、拝観料は不要です。
海に開けた嚴島神社から、大聖院では階段と木々の間へ。ここから一日の空気が「海の観光」から「山へ入っていく時間」に切り替わります。

10:00|紅葉谷公園。弥山の麓を歩く
大聖院から紅葉谷公園へ。園内には約700本のモミジがあり、秋は11月中旬〜下旬が見頃の目安です。紅葉の季節だけでなく、新緑の時期も木陰が心地よく、山へ向かう前の休憩場所になります。
ここからロープウエー紅葉谷駅へ。宮島観光協会の1日コースでは紅葉谷公園から駅まで徒歩約8分が目安です。

10:20|宮島ロープウエーで獅子岩駅へ
宮島ロープウエーは上り9:00〜16:00、下り最終16:30。普通運賃は大人往復2,000円、片道1,100円です。
紅葉谷駅から榧谷駅まで約10分、乗り継いで獅子岩駅まで約4分。混雑や乗り継ぎを含め、時間には余裕を持っておきます。通常日は予約不要の日もありますが、連休・紅葉期などの特定日は事前予約が必須になるため、宮島ロープウエー公式サイトで当日の運行・予約条件を確認してください。
11:00|獅子岩駅から弥山山頂へ歩く
ロープウエーで着く獅子岩駅がゴールではありません。弥山山頂まではさらに徒歩約30分。往復すると約1時間の山歩きになります。
弥山は標高535m。階段やアップダウンがあるため、街歩きの延長というより軽い登山に近い区間です。歩きやすい靴、水分、暑い季節は熱中症対策を用意しておきたいところ。
2026年9月現在、弥山霊火堂は5月の火災で全焼し、再建に向けた対応が続いています。登山規制は解除されていますが、霊火堂は見学先として扱わず、現地の案内に従ってください。最新状況は大聖院公式のお知らせで確認できます。

体力や天候に不安がある日は、無理に山頂まで行かず獅子岩駅周辺から景色を見るだけでも成立します。「全部行くこと」より、帰りの時間と脚を残す方を優先します。
12:30ごろ|ロープウエーで紅葉谷へ戻る
山頂から獅子岩駅へ戻り、ロープウエーで下山。天候や混雑、山頂での滞在時間によって前後するので、ここまでの時刻はモデルプランとして考えてください。
13:15|表参道商店街で昼休憩
山を下りたあとは表参道商店街へ。昼は牡蠣、あなご飯、もみじ饅頭など宮島らしい食を選べます。
人気店を一軒に固定すると待ち時間で行程が崩れやすいため、このモデルコースでは店を指定しません。山を歩いたあとなので、混雑状況を見ながら入りやすい店でしっかり休憩を取ります。
14:30|千畳閣へ。五重塔は工事中
午後は豊国神社(千畳閣)へ。開門は8:30〜16:30、昇殿料は高校生以上100円です。隣接する五重塔は2026年12月まで工事中で、現在は見学できません。工期は延長される場合があるため、旅行前に宮島観光協会の案内で最新状況を確認してください。
朝に見た海上の社殿とは違い、ここでは少し高い場所から宮島の町を見ることになります。山頂ほど遠くなく、商店街ほど近くない。午前中に歩いた景色を、別の高さから振り返れる場所です。

15:30〜|最後は海辺へ戻る
最後はもう一度、御笠浜や海沿いへ。その日の潮、季節、天気によって朝とは違う大鳥居の姿が見えることがあります。
朝は「これから歩く島」だった宮島が、山を下りたあとは「歩いてきた島」に変わる。最後に海へ戻ることで、嚴島神社と弥山がひとつの場所としてつながります。
宮島1日モデルコース

このコースが向いている人
嚴島神社だけでなく弥山まで歩きたい人、宮島を一日かけて見たい人、寺社・自然・街歩きを一つの旅で楽しみたい人に向いています。
一方で、階段や山道が苦手な人、滞在時間が半日程度の人は、弥山山頂を外して嚴島神社・大聖院・紅葉谷公園を中心に歩く方が無理がありません。
宮島を歩くときの注意点
ロープウエーの運行時間と予約条件は必ず当日確認。気象状況による運休のほか、特定日は乗車予約が必要です。弥山山頂まで行く場合は、ロープウエー往復だけでなく獅子岩駅からの徒歩時間も見込んでください。
弥山は標高535mの山です。夏は水分と暑さ対策、雨天時は滑りにくい靴を準備し、天候が悪い日は山頂を無理に組み込まない方が安全です。
広島で「坂と海の町」を歩く旅なら、先に公開した尾道を歩く1日モデルコースもあわせてどうぞ。
まとめ|宮島は、海から山へ歩くと印象が変わる
嚴島神社を歩く。大聖院から森へ入る。ロープウエーの先で弥山を歩き、最後にもう一度海へ戻る。
宮島の一日は、名所を横に並べるというより、海から山へ高さを変えていく旅です。
朝に見た大鳥居を、帰りにもう一度見る。その間に歩いた距離と景色があるから、同じ海辺でも少し違って見えてきます。


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