滋賀・近江八幡には、目的地へ急ぐより、町の輪郭をたどるように歩きたくなる景色があります。
近江商人の面影を残す新町通り、白壁の蔵が水面に続く八幡堀、町を見守る日牟禮八幡宮。そして八幡山から見下ろす旧市街。今回はJR近江八幡駅から歩き始め、近江八幡の歴史と水辺を一日かけて巡ります。
近江八幡|歩く旅マップ

JR近江八幡駅から旧市街へ向かい、新町通り、旧西川家住宅、八幡堀、日牟禮八幡宮、八幡山を巡るコースです。駅から日牟禮八幡宮までは徒歩で約30分。旧市街に入ってからは各スポットが比較的まとまっているため、町並みそのものを楽しみながら歩けます。
歩行距離:約5〜6km(目安)
所要時間:約7時間
スタート:JR近江八幡駅
ゴール:八幡堀周辺
※歩行距離・所要時間は目安です。散策ルートや立ち寄り方、八幡山での滞在時間によって変わります。
近江八幡を歩く1日モデルコース

| 時刻 | スポット | 滞在目安 |
|---|---|---|
| 9:00 | JR近江八幡駅 出発 | — |
| 9:30 | 新町通り | 30分 |
| 10:00 | 旧西川家住宅 | 40分 |
| 10:45 | 八幡堀 | 45分 |
| 11:35 | 日牟禮八幡宮 | 30分 |
| 12:05 | 昼食・休憩 | 60分 |
| 13:15 | 八幡山ロープウェー・八幡山 | 約90分 |
| 15:00 | 八幡堀・旧市街を自由散策 | 約60分 |
| 16:00頃 | コース終了 | — |
01|新町通りから、近江商人の町へ

近江八幡駅を出て、まずは旧市街へ。30分ほど歩くと、駅前とは空気の違う町並みが現れます。
新町通りには、江戸時代から明治時代にかけての町家や蔵が残ります。八幡堀沿いや永原町通り、日牟禮八幡宮の境内とともに国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている一帯です。
ここでは「次の観光地」だけを見て歩かず、格子戸や瓦屋根、通りの奥行きにも目を向けたいところ。近江八幡の旅は、建物一つを見るというより、町全体を歩くところから始まります。
02|旧西川家住宅で、近江商人の暮らしに触れる

新町通りを歩いたら、旧西川家住宅へ。江戸時代の建物で、国の重要文化財にも指定されています。
外から町家を眺めるだけでは分からない、商家の空間や暮らしのつくりを感じられる場所。町歩きの途中で一度建物の中へ入ることで、その後に見る新町通りの景色も少し違って見えてきます。
旧西川家住宅|基本情報
所在地:滋賀県近江八幡市新町2丁目19
開館時間・料金・休館日は季節や最新の運用状況を確認のうえ訪問してください。
※公開情報は変更される場合があります。訪問前に近江八幡市・観光公式情報をご確認ください。
03|八幡堀へ。水辺から町を見る

商家の町並みから八幡堀へ向かうと、景色の中心が建物から水辺へ変わります。
八幡堀は、1585年に豊臣秀次によって八幡山下町が開かれた時代から町の発展と関わってきた場所です。白壁の蔵、石垣、水面に落ちる影。近江八幡を代表する景色ですが、橋の上から眺めるだけで終わらせず、堀沿いを少し歩くのがおすすめです。
かつて埋め立ての計画もあった八幡堀は、市民による保存運動を経て景観が守られてきました。今目の前にある風景そのものに、町が残してきた時間が重なっています。
04|日牟禮八幡宮で、町歩きをひと休み

八幡堀から歩いて日牟禮八幡宮へ。旧市街のすぐそばにありながら、境内へ入ると町歩きのリズムが少し落ち着きます。
門がないため参拝自体は24時間可能ですが、山の麓で夜は暗くなるため、公式では日没までの参拝が勧められています。このコースでは昼前に訪れるので、時間にも余裕があります。
日牟禮八幡宮|基本情報
所在地:滋賀県近江八幡市宮内町257
参拝:24時間可能
授与所:8:00〜17:00
※祭典などにより変更される場合があります。
05|昼は旧市街で、予定を詰め込まない
午前中に町家、水辺、神社まで歩いたら、ここで約1時間の昼休憩を取ります。
店を一軒に決めて旅程を固定するより、その日の混雑や気分で選べる余白を残しておくのがこのコースの考え方。午後は八幡山へ上がるため、急がず休んでから次へ進みます。
06|八幡山へ。歩いてきた町を上から眺める

午後は八幡山ロープウェーへ。麓から山上まで移動すると、それまで路地の高さで見ていた近江八幡が一気に広がります。
町家の屋根が続く旧市街、その向こうへ広がる湖東の風景。朝から自分の足で歩いてきた町を上から見ることで、一日のルートが一つの景色としてつながります。
山上には坂道や階段もあるため、歩きやすい靴がおすすめ。天候によって眺望や運行状況も変わるので、当日の情報を確認して向かいましょう。
八幡山ロープウェー|基本情報
営業時間:9:00〜17:00(上り最終16:30)
運行:通常約15分間隔
※営業時間・料金・運行状況は変更される場合があります。訪問前に近江鉄道公式サイトをご確認ください。
夕方|もう一度、八幡堀へ
八幡山から戻ったら、そのまま帰らず八幡堀と旧市街をもう一度歩きます。
午前中に見た場所でも、光の向きや人の流れが変わると印象は少し違います。気になった路地へ入る、写真を撮る、店をのぞく。最後の1時間は目的地を増やさず、近江八幡に残る時間として使います。
時間に余裕があれば|近江八幡で楽しみたい3つの体験
モデルコースを少しアレンジしたいときや、もう一日近江八幡で過ごすなら、町を「見る」だけでなく体験してみるのもおすすめです。
水郷めぐり|舟から近江八幡の風景を眺める
歩いて巡る景色とは違う角度から、水郷の風景を楽しめる体験。時間に余裕を持たせて組み込みたい人に向いています。
はちまんかわら焼き|町の文化に触れる
八幡堀周辺の散策と合わせやすく、近江八幡らしい文化を形に残せる体験です。
水茎焼の陶芸体験|旅の記憶を器に残す
旧市街から少し足を延ばして楽しむ陶芸体験。日帰りコースとは別日に組み合わせるのもおすすめです。
近江八幡に泊まって、もう少しゆっくり歩くなら
日帰りでも巡れますが、前泊や1泊を加えると、朝夕の旧市街や八幡堀まで余裕を持って楽しめます。近江エリアで宿を探すなら、アクセスや予算を比べながら選んでみてください。
近江八幡は、町の歴史を歩いてつなぐ
新町通りの商家から八幡堀の水辺へ。日牟禮八幡宮を経て八幡山へ上がり、最後はもう一度旧市街へ戻る。
近江八幡の魅力は、有名な景色が一か所にあることだけではありません。歩いて場所と場所をつなぐことで、商人の町として積み重なってきた時間が少しずつ見えてきます。
予定を埋めるより、町の中に余白を残す。そんな一日が似合う、滋賀の歩く旅です。
関西でもう一つ、歩く旅へ
近江八幡のように、町並みをゆっくり歩く旅が好きなら、京都・宇治を歩く1日モデルコースもおすすめです。もう少し広く行き先を探したい方は、関西の一人旅おすすめ7選もあわせてどうぞ。

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